分娩時の異常出血。輸血までおこなう事態に
私の場合、分娩時には何の異常もありませんでした。異変はそのあと、夜中に突然襲い掛かります。
お産が終わっても安心できないということですね。
心が休まる暇がありません。
私は最終的に2リットル以上の出血をしたわけですが、これは明らかな異常出血です。
出産時の出血で正常とされる範囲
・正常経腟分娩の場合→500ml以内
・帝王切開の場合→羊水込みで1000ml以内
上記が「問題なし」と判断される量となります。
妊娠末期の妊婦さんの全血液量は6000mlほどなので、分娩から産褥期にかけて出血量が1000ml以内で収まっていれば血液循環に支障はないと言われています。
産後の出血が止まらなかった原因
漫画にも描いた通り、子宮の一部が正常に収縮していなかったようです。
出産が終わった後、本来なら子宮の収縮により出血が止まるはずなのですが、なんらかの原因でそれが起こらず大量の出血をきたしてしまう。
それを弛緩出血といいます。
弛緩出血の症状・治療
当時はわからなかったですが、おそらくこの時の私は血圧が下がりショック状態に陥っていたのだと思います。
看護師さんに触れられるだけで気持ち悪く、血圧計をつけることが出来ませんでした。
出血量があまりに多かったため輸血処理に移行。
子宮収縮薬も使い、バルーンを中で膨らませることによって止血処理を行いました。
私の場合はそれで運良く出血が止まりましたが、どこから出血しているかによってその後の処置は変わります。
偶然ですが、私の出産後もう一人大量出血してしまった妊婦さんがいました。その方は調べた結果出血していた場所が悪かったらしく、卵管摘出となったそうです。
出産で出血多量になった場合保険は適用されるの?
されます。
これに関してはもう「医療」の領域に入るので3割負担となります。私の場合輸血までしているのでこれはもうまごうことなき保険適用の範囲です。
なので、分娩自体は10割ですがこれ(出血多量)に関しては3割負担という、一つの入院で負担額が入り混じった状態となりました。
当然ですが、3割負担の部分に関しては医療保険に入っている場合請求すれば保険金がもらえます。なのでしっかり病院側に入院証明書を書いてもらいましょう。
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