新生児期に見られる周期性呼吸とは?原因は?
新生児期から乳幼児期にかけてよく見られる症状で、数秒から十数秒呼吸が止まってしまう現象のことを言います。
この症状は呼吸中枢の未熟性によるものと考えられており、ゆえに未熟児に多く見られます。
徐脈やチアノーゼを伴わず、感染症、脳の異常、呼吸器の異常がない場合は生理的なものと考えられ、治療は行いません。
通常は生後二、三か月で消えていきます。確認できている範囲だと最長でも四か月ほどのようです。
無呼吸発作との違いは何?
一般的には呼吸が止まっている秒数で分けられます。
☘️周期性呼吸→10秒~15秒間の呼吸停止。
☘️無呼吸発作→20秒以上続く呼吸停止。または20秒未満でも徐脈(不整脈の一種)やチアノーゼ(酸素欠乏症)を伴うもの
無呼吸発作と乳幼児突然死症候群(SIDS)の関係性
赤ちゃんの無呼吸発作と乳幼児突然死症候群には関係性があると言われています。
特に赤ちゃんが自発的に呼吸できない場合です。
大人だと想像しにくいかもしれませんが、緩やかに呼吸が停止し、そのまま呼吸をすることなく眠るように心臓が止まってしまうケースがあります。
それを阻止するには24時間体制で誰かが見守り、呼吸が止まったと思ったら背中や足をさすったりして刺激を与え、呼吸中枢を覚醒させる必要があります。
しかし一般的な家庭でそれを行うのはまず不可能です。
赤ちゃんに無呼吸症候群の兆候が見られたら、すぐに病院へ連れて行ってあげてください。それから医師の診断を受けましょう。
入院することになるかもしれませんが、モニターをつけた状態で24時間看護師さんが診てくれている病院の方がはるかに安心です。
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