この日のことはきっと一生忘れない
毎日毎日面会へ行き、大体いつも金曜日になると「あと一週間様子をみましょう」と言われどんどん退院が延びていきます。
勝手に期待している私が悪いのですが、退院できるかも、やっぱり駄目だった。赤ちゃんが生まれてからずっとこの繰り返しです。
二か月目に入ると精神的にもおかしくなっていくのがわかりました。
こればっかりは「慣れる」なんてないのです。
私の母は、やっぱり私の母だった
うまく言葉にできませんが、この日ほどそう思った日はありません。
すべて見透かされている気がしました。
「寂しいから早く赤ちゃん返して」なんて、誰かに言えるはずもなく。
ましてや毎日治療にあたってくれている看護師さんたちに言えるはずもありません。
でもそれが私の本音だったんです。
母はあっさりと私の核心に斬り込んできました。
一瞬過ぎて、防御する暇もありませんでした。
少しの間言葉を失ったものの、本音をわかってくれる人がいたんだということに気づき、その瞬間涙が止まらなくなりました。
強がって、無意識のうちに肩を張り意地を張って生きていた自分にも気づきました。
「誰かが本当の気持ちを分かってくれているというだけで、こんなにも楽になれるんだ」
この日、少しだけ肩の荷が下りたように感じました。
マンガの続きはこちらから
【産後】NICU(GCU)に息子が二か月間入院した話⑬ ←今ここ